74:いい話:2009/07/20(月) 13:13:50 ID:0R3JWbL0P
今から5年ほど前の話。
当時故郷の島に在住で、たまに内地のイベに、観光がてら参加してた。
一人っ子サークルだったけど、私は故郷の訛りが抜けなくて、それが恥ずかしくて、
受け答えも十分にできなかった。
それでも来てくれる人はいたりしたけど、やっぱり私の挙動不審さと、方言もあいまってか、
クスクス笑われたり、わざと訛りを真似されたりした。
その度にいつも悲しくなっていたけれど、私がイベに参加すると、夏にはよーく冷えたお茶を、
冬にはあったかいお茶を差し入れしてくれる子が居た。真っ白い肌で、可愛い子。
冬には「実家で取れたものです」と、林檎も差し入れしてくれた。
私は南の方の訛りだけど、その子もやっぱり、北のほうの訛りがひどかった。
だけど、「応援してます!この間の本、すごく面白かったです。今回の新刊も期待してます」
って言ってくれて、すごく嬉しかった。
むしろ、その子の笑顔に会うためにイベに参加してた面もあるかもしれない。
ある時、5回目ぐらいの時に、勇気を出してその子を呼び止めて、食事に誘った。
話していて解ったのが、その子の正体がウェブで私が愛してやまない神だったこと。
「信じてもらえるかな」と、連載中の小説の構想ノートも見せてくれた。(公開してるとこまで)
私の書く話がとても好きだと、今まで出した本の、事細かな感想を聞かせてくれた。
偶然、とってるホテルも一緒だったことから、その日は朝まで作品について語り倒した。
メッセやメールをするようになってしばらくした時、彼女は進学で首都の方に出ることになり、
私も偶然にも、首都の本社に移動になった。
それからはサークルを立ち上げ、相方として歩んでる。年は七歳も違うけど。
お互い、もはや気を抜いているのか、たまに言葉が通じないときがあるけれど、今はとても楽しい日々。
コメント
コメント一覧 (2件)
なんかハーレクインみたいだな!
訛りを真似して嘲笑してきた馬鹿共は、最近の「方言女子」推しで今頃手のひらクルーしてるんだろうな その程度の低脳
地方イベならではというか、帝都都市で差し入れに林檎を差し出されたら引かれるなw