万札が二枚足りなくてAのジーンズの後ろポケットから万札が二枚顔を出しているのに気がついた

遠征イベントの後に何度かオフ会もした友人達と食事に行った。
会計の際にいきなりどうしてもお手洗いに行きたくなったのだけれど、
ちょっとばたばたしていたので気心しれてると思った知人の一人Aに
私の分をここから出して払っておいて欲しいと財布を預けて用を足しに行った。
帰ってきたら◯千円だったと言われてAから財布を返してもらった。
何の気無しに中を見たら万札が二枚足りなかった。
たまたまイベント帰りと遠征で結構な額が財布に入っていたので
おかしいとは思いながらお金の出納を考えながら店を出た。
階段を登っている最中、ふとAのジーンズの後ろポケットから、
万札が二枚顔を出しているのに気がついた。
血の気が下がるってああいう気分なんだって思った。
他の友人達も居たので事を荒立てたくないのと絶対相手もしらばっくれると思ったので
こっそりAに、ちょっと二万円足りなくなっちゃったから貸してくれる？と言ってみた。
普通なら、は？って反応が返ると思うんだけどAは早口で
丁度朝お父さんから二万貰ったからいいよ、と言って後ろポケットから二万円取り出して私に渡した。
当然私はそれ以降Aとは距離をおきはじめた。
それから数年たったけれど、未だにAからはその二万円を返して欲しいという請求は無い。
因みに、Aはなんでもはっきり口に出す方で、ジュース代もすぐに返せと言ってきたタイプ。