冬コミ前でいろいろ悩んでいる方もいらっしゃると思ったので
再び立ててみるテスト。
(1のスペック)
・軽オフセット印刷機回してました
・製版もやってました(白黒)
・製本・断裁もやってたよ。
・というか早い話4色機以外の工程はだいたい経験してます。
・印刷とは別に広告デザインもやってたのでデジタル版下も詳しいです。
・ぶっちゃけ、現在漫画家です。同人作家歴もながーいです。(ワラ
・だからデジタル漫画原稿(版下)の質問も大丈夫。
なにかありましたら質問どーぞ☆
お疲れ様です。
現在漫画家とのことですが、印刷屋やってた経験が活きたエピソードとかキボンヌ
いろんなジャンルの原稿が見れたことじゃないかなーと思います。
どういうトーンが印刷に出て、どういう線が出ない…とか、
テクニック的なものが全部生原稿だと見放題なわけで。
特に私が印刷をやってた頃はまだアナログ原稿も多かった時期なので
凄く勉強になりました。
あと、デザイナー(というか版下オペレーター)としての技術は
全部今のデジタルでの原稿製作に活きてます。
漫画の専門学校行くよりも、デザインの専門学校で基礎やったほうが
絶対に将来的には漫画に活きます。
伸ばさないであげてください。(涙)
しかし実際には印刷って1日あれば出来てしまうものなので
ようは『いくらお金を積むか』って問題になると思います。
大手さんだとイベント前日の朝まで刷ってるなんてこともあります。
・一番大部数で何千部注文されたことがありますか?また大部数に対して印刷所はどんな対処してます?
・入稿された原稿で「印刷できない」とか「こんな原稿じゃ困る」とかのエピソードありましたらkwsk
・私の場合はいつもマイナーカップリングにしか行かないので(汗)
1700部が最高です。そんなに物凄くは売れてません。胆石レベル。
・印刷所として注文を受けたという意味では…ウチは一般印刷も
やっていたので万単位の数もやってましたよ。(倒産しましたが)
この場合の『対処』の意味が少々判りかねるのですが、優遇してたかどうか
ってことでしょうか?ウチはそういうお客さんが少なかったのでアレでしたが
他の印刷所さんはそれ専用の枠を作ってますね。
むしろコミケ前の時期なんかは、小部数の印刷物のほうが影響を受けてました。。
利益率が下がってでもいいから数をこなすために『外注』に出す…とかですね。
印刷は自社で出来ても製本が間に合わなくなったりしたら、製本専門の
業者に出すとか。(ウチはよく製本が間に合わなくなってた)
・印刷で困ったことは、ドキュテック印刷(デジタル印刷)で
『アミトーン』と『グレースケールの肌の影』を混在させた原稿を
持ってこられたこと。これはマトモに印刷出来ません。
アミを生かすか肌の影を生かすかのどちらかになってしまうので。
・最近だとSAIなどのソフトでデジタルしか経験したことのない絵描き
さんが多いから『印刷したらどうなるか』を考えてない人があまりに
多くて苦労します。
うちは最近外注からが多いからなー。輪転、まともに動いてねえw
先が見えないから商業に移っちゃった。
本文だけ外注にしたりすると「ねー○○さんの新刊中は外なのー?」とかいう
謎の会話がよく発生していたな。
あーわかります。名古屋の小さな印刷所だった『プリントベル』さんも
今では外注を受け付けるだけのお店になってしまいました。
昔は駅前の店舗の奥で軽オフセット機(たぶん単色片面機)を回していた
ものですのに…。
>>10
テラワロスwww
私は大型イベント前に会社が倒産し、その時期だとほかの印刷所に
ぶち込むことが出来ず(予算的に)レーザープリンタを購入して
自分で本(コピー本ですがレーザープリンタを使用しているので
デジタル本?)を500冊生産したのはいい思い出です。
同人印刷は今や自社でなんでも対応出来る大手しか残らなく
なって来ましたね…。もうPPを外注とかだと利益取れませんから。
製本はB印刷にお願いする予定です。(今までコピ本のみ、印刷所に頼むのは初めて
送られて来た原稿に、他社の名前が入っていたら嫌な気持ちになりますか?
「A印刷」の名前や「ここはタチキリ線です」などは消したほうが丁寧ですか?
いやーそんなことないですよ。ぜんぜん気にしませんたぶん。
むしろサイズが合わないこととかのほうがブチ切れる対象です。(笑)
自分で原稿テンプレを作る能力に乏しい方は他社のでもいいから
ダウンロードされたテンプレを使うのがいいと思います。
関係ないですけど、コミックスタジオが高くて買う余裕のない人は
イラストスタジオを買うと幸せになれます。
コマ割機能はありませんが、ベクターレイヤーを使って基本原稿・基本枠を作って
おけばとてもコマ割作業が楽になります
ほんとに実際は1日でできちゃうものなんですか?汚くなったりしない?
1じゃないけど
読むよ
単純に刷りあがりの検査の意味で目を通すってこともあるし
自分の興味のあるジャンルだとしっかり読むこともw
あまりに琴線に触れたのでチェック入れて後日買いに行ったこともある…
売り子先で「検品作業中に気になっちゃって買いにきました!」
と言ってわざわざスペースに来て3冊買っていった中の人がいたよ
しかもその内2冊は、当日会場に来られない他の社員に頼まれたらしい
漫画はベタが多いから速乾インクで刷ることが多い。
昔は片面づつ印刷してたけど今は両面一度に刷るくらいだし
ぜんぜん大丈夫です。
あとコミック紙はインクが奥に浸透するので裏写りしにくいです。
ちなみに両面印刷をする印刷機のことは『反転機』っていうのです。
(反転しながら刷るから?)
>>22
読みますね。ただじっくりは読まないです。検査の意味で目を通す
っていう>>23さんが答えてるのとほぼ同じ回答です。
あと、面付けすると『P3・6 P4・5』のように飛び飛びで印刷
することになるのですが、これを頭の中で一つの話に組み立てなおすことが
出来るという特殊能力があったりします。(笑)
片面印刷のころは特にそれが顕著でした。
通常のインク(ウチでは『遅乾インク』って呼んでた)に比べると高いんですよ。
上手い作者さんの原稿って案外ベタが少ないので遅乾インクでも十分刷れるん
ですけど、素人さんの原稿って案外ベタが多いんです。線も太いことが多い。
だから遅乾では乾燥が追いつかないので速乾にするんですが…高いのよこれが。
ただでさえインクが高いのに、さらにベタが多ければそれだけインクを消費
するので原価が跳ね上がるんです。
その点小説原稿の場合文字ばかりだから印刷しやすいんだけど、今度は
濃度を一定に保つのが難しかったり、最近は文字の周りにベタを入れたり
フッダー・ヘッダーにベタっぽい柄を入れる人が多いので逆に刷りにくく
なったりもします。
オフセット印刷てローラーが基本的に1本なわけだから、一部のほうだけ
ベタを多くしたりするのは本来苦手なんですよ。ベタがあまり多くなく、
かつ入っていても平均的に入っている原稿が印刷しやすいです。
自分はペン入れ丸ペンで、主線がものすごい細いから
印刷所の人嫌がってるんじゃないかなーと勝手に思ってた。
細くても使用しているインクにムラが出なければいいんですよ。
細い線が嫌がられる理由は『線の抜き部分が薄くなっているケースが多い』から。
コピー機でも薄くなってる線がコピーできないのと同じです。
そしてこれも素人さんにありがちなことなんですが、
『細い線』と『濃いグラデトーン』が混在するケースは再現が難しいです。
製版は写真と原理が同じです。
露光を上げれば濃いグラデは出るけど線は飛ぶ、
露光を下げれば細い線は出るがグラデがぶっ潰れる。
これらが『細い線』が嫌がられると思われる主な理由です。
ちなみにデジタルではそのあたりほとんど関係ありませんので
(なぜなら二階調原稿である段階で『濃度の差』というものが出ないから)
もし気になるのであればデジタルに転向するっていうのも手ですね。
「デジタルだと印刷がきれい」なんじゃなくて
「デジタルだと版下がきれい」なのか
ゲストの方が居て、そっちはグレスケ仕上げになってるんですが、これはどっちかに合わせる形で印刷になるんでしょうか?
そもそも400dpiのグレスケデータでトーンがうまく印刷出るかどうか不安です…
何故それを利用する印刷所にきかない…
大正解!
>>31
まず400dpiは推奨されてないのでやめたほうが…。
通常は白黒原稿の場合600か1200dpi推奨で、スペックの問題でそれが
不可能の場合でも300dpiが推奨されます。(グレースケール原稿の場合)
アミトーンを使う場合は600か1200の二択であり、それ以外はありえません。
ページごとに『グレスケ絵』『二値絵(二階調絵・従来のトーンを貼った絵)』
が混在しても印刷に関しては大丈夫ですが、それ以前に解像度が400dpiというのが
だめです。
ゲストの方が600で、ご自分が400だとデータの大きさがあわなくて
印刷所で混乱する元となります。もちろん全て400dpiだったとしても
他のお客さんの原稿がほぼ600dpiですので(というかコレが業界標準なので)
混乱する可能性があります。
まあ一応刷れることは刷れるんですが、どのみちグレスケ原稿ならともかく
トーン仕上げの二値(二階調)原稿で400dpiだとトーンがモアレになって
しまいますので絶対オススメできません。
白黒は『600dpi』が基本だと覚えてください。(印刷所のHPにも必ず
書いてありますよ)
実は600dpiでもまれにモアレが起こっちゃうことがありまして、
その場合データをそのまま1200dpiに変換してやるとモアレ回避
しちゃうんですよね。解像度変わっても版下(原稿)データの絵
そのものは変わってないのに不思議です。
31です。回答ありがとうございます。
ねこのしっぽのデジタル原稿作成の項目を見ていたら、グレースケールは350-600dpiになっていたので、その間ならいくつでもいいんだと勘違いしてました。
以前合同誌の原稿をやらせてもらった時も400で統一してたので、その時と同じでいいかな。と…
あとグレースケールデータのままパワートーン使おうとしてました。なんとか前回は印刷出ましたが、デンジャラスな事をしようとしてたようですね…
既にペンが入ってしまっているので600で描きなおすわけにはいきませんが、乗算で線を重ねて600で2値出力したら割と綺麗に出てくれたので、それにトーンを張って仕上げることにします。
ゲストの方の原稿も400でしたが600にしてもらいました。
出来上がる前に質問できて本当に良かったと思ってます…物凄く参考になりました。
>>37
印刷関係のスレが多くてここで聞いたら良い返答をもらえそうな気がしたので書き込んでしまいましたが、いいスレがあったみたいですね。目を通してみます。
長文で解り辛い所があったらすみません
ソフト…photoshop7.0
解像度…600dpi
主線…モノクロ二値化…
トーンはグレー20%~60%で塗り
最終的にモノクロ二階調ハーフトーンパターン70線で書き出し
で入稿しています
殆どの場合問題が無いのですが、特定の印刷所を使うと一部の
グラデーションがモアレになってしまうことがあります
同じグラデを同じページ内に二箇所使っていて一箇所だけ
モアレになるといった状況です
何故そうなるかは解らないのですが…
>>35
の方が、600dpiのデータを1200dpiに変換するとモアレが
回避できるという事を仰っていたので試してみようかと思いますが
「その場合上記で作ったデータをそのまま1200dpiへ変換する」
と言う手順で間違っていないでしょうか?
一応答えます。
アナログの場合ならOKです。(というかソレが普通です)
デジタルの場合だと印刷所によっては原寸しか受け付けないケースがあります。
というよりデジタルで縮小をかけるとモアレが起こる印刷所もあるので要注意なのです。
(これは製版方法とかに関係してます。一応出来るんだけど機械によっては
ちょっぴり技が必要な場合があってどめんどくさいといいますか・汗)
>>63
>同じグラデを同じページ内に二箇所使っていて一箇所だけ
濃度の問題か角度の問題では?
>「その場合上記で作ったデータをそのまま1200dpiへ変換する」
正解です。しかしやはり印刷所によってまちまちなので、そのあたりは
実際に実験してみないことにはわかりません。でもだいぶ軽減されると思いますよ。
余談ですが、わりと600dpi時に60Lアミがモアレを起こすケースがあります。
なので私は縮小原稿は50L、原寸原稿は70Lや80Lを使用しています。
質問者さんではないのですが勉強になりました!
アナログ時代の感覚で60L上限に頭が凝り固まってたんですが
今は70~80Lも普通に印刷に出してもらえますもんね
>アナログ時代の感覚で60L上限に頭が凝り固まってたんですが
今は70~80Lも普通に印刷に出してもらえますもんね
これね、実はちゃんと理由があるんですよ。
デジタルだから…というわけじゃないんです。
製版方法として『紙版』というのが同人や一般印刷でよく使われる
安い製版方法なんですが、コレにもランクがあるんです。
一番安い方法が『ピンク製版(ピンクマスター)』
ちょっと高いのが『シルバー製版(シルバーマスター)』
ついでに紙より上なのが『フィルム製版』
ピンクとシルバーは『紙版』です。まさに『紙にコピー機みたいなトナーで
プリント製版するよ』っていうものなんです。
で、同人印刷(軽オフセット)ではピンク製版が主だったんですが
この機会が最近あんまり生産されてないんです。
その上ピンク版でデジタルにも対応してるのが…私の勤めてた時の記憶では
フジカラーのやつくらいしかなかったんじゃなかったでしたっけ?
(サンライズさんにはコレが入ってたような気がする)
普通のスキャン方式の製版やカメラ撮影方式の製版よりは、デジタルから
直接プリントする方式の製版のほうがもちろん綺麗なんです。が…
メンディングテープの端の埃の話など懐かしいです
トーンが山ほど残っているので久々にアナログで描きたくなってきます
ただ5~10年前のものなので、白くなりそうで迷っています
ご回答ありがとうございました!
今回はこれで頑張ってみます
良い結果を報告できればと思います
コメント
コメント一覧 (3件)
なんだこれ
これって、このスレのたった2009年当時でも相当レベルの低い印刷屋の話ですよ
職人と称するような仕事だったのか。
ライン工的な作業だと思ってた。
※1
そうなの?
貴方も印刷屋の中の人なのでしょうか