♪有明に向かって走る あの列車に乗って行こう
という替え歌がある。
まあ、知る人ぞ知るネタではある。
実はこういった特定の同人にだけウケる宴会芸のような替え歌は
そこそこレパートリーがあり、よく仲間内でのカラオケなどで
披露し笑っていただいている。
発端は、とあるイベントの二次会でのカラオケ宴会芸からだった。
リクエストにより上記のネタを披露したあと、
知り合いのひとりAが声をかけてきた。
「これ面白いよ!歌詞カード作ろうよ!」
もちろんそんなものを作らなくても歌詞は全部頭に入っている。
カードを見せてウケを取るくらいなら、本人がどこへでも出張する方が良い。
そういって断ったつもりだったが、Aは聞いていなかったようだった。
「今度(私)と合作で歌詞カード作るんだ!」
と宣言していた。当然ながら、了承した覚えはない。
先月と同じメンバーだったので、あーはいはい、で全員スルー。
ところが、そのAの暴走が始まったのはそこからだった。
(続きます。メモ済み。規制ならごめん。)
半月後の他県のイベの帰り。カラオケで、そいつは私の持ち歌を
「歌っていい?」
と聞くので了承したら
「オレと(私)の合作の替え歌、いきまーす!」
とマイクで宣言してから歌い出した。
おいおい、作ったのは私だぞ。いつからお前との合作になったんだ?
そいつが歌い終わるのを待って、話をすると
「歌詞カード!歌詞カードが合作っていう意味だよ!」
と、なにかとんちんかんな事を言いはじめた。
追求したかったが、すぐに次の人が歌いはじめたので、
その場はうやむやにされてしまった。
(続きます。メモ済み。規制ならごめん。)
その後、2ヶ月ほどAとは顔を合わせることがなく、
例の歌詞カードの企画についても全く話が無かったので、
とっくに忘れていたのだが、ふと気になる情報が舞い込んできた。
私を廃した集まりでのカラオケで、
Aが「オレのネタ」と称してあの替え歌を歌いまくっているというのだ。
ネタのわかる方々には主に女性が多く、
Aは面白ネタの宝庫として大人気だという。
なんだよそりゃ。
以前からネタのパクリ癖が目立つ奴ではあったが、
そこまであからさまにやらかすとは思わなかった。
最近私をカラオケに誘わなくなったのは、
私が居ては都合が悪いからだったのだ。
なさけない男だな。
とりあえず情報提供者がいきり立っていたので、説明をして落ち着かせる。
そいつに何を言ってもとんちんかんな事を言い出すだけだから、
そいつ以外の人間にバラすならバラしておいてほしい。
A本人を糾弾するのは、言い訳できない状況になってから、
私が直接言うので待っていてくれ。そんな感じで説得をして、その場は納めた。
まあネタは公表した時点でパクられるのは仕方のないことだし、
流行ってくれたらそれはネタ冥利に尽きるともいえる。
そういった意味では大騒ぎするほどの話ではないし、
いくら本人がオレオレ言っていても、
聞いている側にバレていれば何の意味もない。
そういう考えもあり、実は糾弾するチャンスは別に待ってはいなかったのだった。
ところが・・・・こいつはどこまでバカなんだろう。
数日後の週末。
仲間とのクリスマスパーティの打ち合わせで、
Aの車に乗る機会に恵まれた。
どういう偶然か、Aがハンドルを握り、私が助手席に乗っていた。
他には誰も乗っていない。
Aはここ最近の自分の人気ぶりにご満悦らしく、
鼻歌まじりに運転をこなしていた。
私にはすべてバレていることに微塵も気づかず、
テンションがやたら高い。
何曲目かの鼻歌に、そのパクリネタが出たときだった。
Aは、ハイテンションなまま、堂々と言い放った。
「この替え歌はね。ボクが考えたんだよ?」
「・・・・・」
しん、と静まり返る車内。
他に喋っている人など誰もいない。
電話に喋っているわけでもない。
A本人が私だけに向けて放った言葉だ。
さーて、どう言い訳するのかなあ?
私はあえて反応せず、黙っていた。
図らずも糾弾の機会が巡ってきたわけだが、これは直球すぎて笑いすら覚える。
泥棒が被害者宅に盗品を売りにきたようなものだ。
私が黙っているのを見て、
Aはようやく自分が大失敗していることに気がついたようだった。
「あっ、あっ、あれ?(私)が作ったんだっけ?」
「・・・・・・」
「あっ、あっ、えーとさ。オレもいろいろ作るからさー。」
「・・・・・・」
「歌詞カードはさー、いいって言うからさー。」
「その程度かよ。」
ようやく私は口を開いた。
「ずいぶんカミカミじゃんかよ。いつもみたいに饒舌に言い訳してみろや。おお?」
その日そいつはまる一日、気まずい運転をすることになった。
そして後日談。
またしても苦笑いしたくなるような情報が、横から入ってきた。
Aは、どうも私が今まで宴会芸として披露してきたすべての替え歌を
1冊の本としてまとめ、
自分の作品としてイベントに出品する計画を立てているというのだ。
女の子の人気を独り占め(笑)するだけでなく、
販売物として現金収入まで得ようというわけだ。
「それだけじゃないよ。先に本で出しちゃえば
自分のネタだって言い張れるじゃん!」
まったく、あれだけ大恥かいてまだ諦めてないんだ。
もうこれはネタとして、未来永劫語り伝えるしかない(笑)
今回教えてくれた人は前回とは違う報告者だったが、
その人もややヒートアップしていたので
「対策は万全だから」と言って落ち着いてもらった。
よほど嫌われているのだろうか。
まあ確かにそいつの行動は、普段からネタパクリと強引な言い訳は当たり前。
特に女がからむと簡単に仲間を踏み台にするような奴だった。
私もそれが見苦しいと感じて距離を置いていたのだ。
さて「対策」だが。
たまたまだが、有明の同人誌即売イベントに
私が出品することになっていた数冊のうち、
1冊を急きょ替え歌本として発表することにした。
まえがき欄に簡単な事情も付記し、
宴会芸程度の本なので値段も下げて販売した。
おくづけ欄に発行日が載るので、1冊でも売れれば目標は達成する。
ちなみに当日は、常連さんが買っていくくらいの寂しい売り上げだった(笑)
ところでそいつが替え歌の本を自費出版したかどうかについては、
失敗したことがわかっている。小耳にはさんだ話では、知り合いの何人かに
「替え歌本って、どうやって作るの?構成とかやってくれない?」とか
「俺が歌うからページ作ってよ」とか
声をかけていたらしい。
そんな話に誰が乗るかよ。今までさんざん皆からパクッてきたくせに。
原案だけでなく、制作まで人任せで、
売り上げと恩恵だけ自分持ちということか。
袋叩きにされるまで、いい気になって暴れてろと思った。
1999年から同人に踏み込んだ俺だが、それから2~3年くらいは
替え歌本も見れば原典からコピーして描き足したりした本もたまに見たよ。
自分のネタだと偽ってちやほやされ始めた上に本にまでするとか言い出したから
先に本にして販売してやった、ざまあみろ
でOK?
あからさまなドヤ顔が辛かったので3行ありがとう。
どうせならAに発行までこぎつけさせて24してやりゃよかったのに
引用元: ・厨房同人の痛い言動 153
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投稿者がとっても痛い