霊じゃないけど身の凍った話

暑いので、霊じゃないけど身の凍った話 
６年間頑張っていた勤め先の本屋が閉店した 
アンソロジーや同人出身作家さんの本を充実させていため、店員もお客様も腐の多い店だったが 
逆にオタ以外のお客様には敬遠されてしまったのだろうと今では思う 
閉店後３日間は残った本の返送と清掃、伝票の整理 
最後に裏口からトラックに梱包した本や雑誌を積みいよいよお仕舞いになった 
特に寒かった冬の日 
いつもお世話になっていたトラックのおっちゃんが缶コーヒーを差し入れしてくれた 
凍えながら見送る私たちに暖かい缶コーヒー… 
と思ったら、キンキンに冷えたアイスだった 
寒気にさらされながらキンッキンの缶を素手で持つ私たち 
おっちゃんに悪いからお見送りの間だけ頑張ろう！と思ったが 
何故か始まる店長の長話 
富樫が仕事していた時代のこと 
あと一歩で霊界が見えそうだったし、遠くにコエ○マの幻影を見たという人もいた 
今はビル内の冷暖房完備の本屋で働いている

本屋は出やすいという話しだけど10年勤めた自分は一度もみなかった
ただ自分そっくりの誰かが周辺に出没するので噂になっていた
スタッフだけじゃなく常連のお客さんたちにも言われたけれど自分だけは10年間一度もみなかった
本屋は同じく閉店した

コピー本原稿と格闘してる同人者は
ドッペルゲンガーにも手伝わせるんだろうなぁ…

当然だろうな
自分と能力と嗜好が同じだなんて最強のパートナーじゃないか
それに才能があればドッペルを見てﾀﾋなないぞ。ゲーテがそうだ

自分とそっくりさんがいたらしくて、
ある人に、初めて合った時「○○会場の□□イベントいたよね？」と聞かれたことある

その会場は行ったこともないし、その後もその人に事あるごとに何回も同じこと聞かれて、そのたびに否定するんだけど、
何度も聞かれるもんだから、「そのそっくりさんなんか変な事でもしたんだろうか？」、
「もしかして『行ったことない』って言ったの信用されてなくて、嘘ついてると思われてるんだろうか？」とすっごく不安になる

原稿ギリギリのオタが自分のドッペルに手伝わせても、
思考回路が同じ２人が揃って
「２人居るから倍の時間寝ても大丈夫！」
「２人居るからゆっくりやっても大丈夫！」
「もう１人居るから大丈夫！」
の思考で結局落ちると思う

おいやめろ…

タイムマシンで自分を呼び寄せたのび太か

ドッペルゲンガーじゃないけど
大昔、印刷屋に入稿に行ったら「〇〇県の方ですよね？以前入稿されていた」と間違われ否定し
数年後、他の印刷屋からの電話で「〇〇県にお住まいでしたか？ご住所が変わりました？」
名前も名字も結構珍しいほうで、まさか同姓同名がいるとは思ってなかったのでビックリ
なんと隣県に同姓同名の人がいるのか
しかもやはり同人活動にはまる運命の名前なのか、という驚きと同時に
お願いだからコミケでイタタな事をして申し込みのブラックリスト入りにならないでくれよー（こうやって間違われるから）と思ったのだった