アラ還で同人やってる男性から聞いた話

そんなに怖くない話 
アラ還で同人やってる男性から聞いた話 
昨年、独身の同人仲間が亡くなり、生前から頼まれていた遺品整理の手伝いをした 
彼は特撮が好きで、ソフビ人形も数多く持っていた

中には価値が高いものもあり、ご遺族に説明してしかるべきところに売ることをアドバイスした
故人の甥ごさんの子供で、８歳の男児もそこにいた
おばあさん（故人の母）は、男児に、せっかくだから好きなものを自分のものにしたら、と薦めた
仲間たちは「価値が高いいうてるのに、子供のおもちゃにしてまうんかーい」と惜しく思ったが、ご遺族のなさることなので、と成り行きを見ていた
男児が選んだのは、たいして価値のない古ぼけたゴジラの人形
箱入りのもっと綺麗な大きいのあるよ、と言われても、これがいいと言って離さない
仲間たちはアッと思った
それは、故人の一番のお気に入りで、よく持ち歩いていたものだ
大事な商談も、こいつが一緒だとうまくまとまる、とお守り代わりにしていた
まるで、故人が「これからはこの子を守ってくれ」と手渡したような気がした、という
ここまでかなら良い話
手伝ったオジサンたちの形見分けの番となり、最高額のレア商品を巡って白熱ジャンケン大会が開催された、というのが怖い話
ご遺族の顔は引きつっていたらしい
そりゃそうだよね

川柳で泣く泣くもよい方を取る形見分けってのがあるけど
そういうの見せられるとほんと浅ましいなって思う
しかも遺族じゃないんだもんな・・・

途中の価値が高い～辺りから滅茶苦茶失礼じゃない？

その形見を売るわけではなく大事にするんだったらまだいいけど売ったとかなら後味悪すぎて最低だなって思う
売るなら遺族に全額渡せや

遺品整理手伝うくらいの仲みたいだし故人が遺言でも書いていたのかもね
おもちゃの価値ってわかる人しかわからないし持て余すよりは売って、本当に好きな人の手に渡ってほしいって意味もあるアドバイスなら理解出来るわ
それにしたって遺族の傍で取り合いジャンケン始めるのは最低すぎるけど

その辺、人のことを気にしない、空気読まないオタクって感じ